【No12 悩む人が求めているのは進化。】
2019年12月19日
カウンセリング時には小手先は通用しません。
「小手先」とは日々の生活のなかに「表面的な自己」を見つめない人がもつネガティブな意識です。
深みがないのは自分の感情や欲で意思決定を繰り返すからです。
カウンセラーは当然ですが言葉を用いて、相談者様の苦しみを解放する仕事です。
そのさいに「厳しくいえないから・いえるから」・「優しくいえるから・いえないから」などの表面的な言動表現は意味がありません。
突き放すように厳しく伝える・包みこむように優しく伝えるなど、すべてテクニックの話で小手先の分類になります。
ただ相談者様が前に進めないこと・実は進む意思がないことなどの問題によりカウンセラーが困惑するときもあるでしょう。
相談者様の現実が前に進まない=カウンセラー自身の存在価値・力量の問題に抵触するからです。
そうなると相談者様との関係を切れる自分(愛をもって突き放すなど)・切らない自分(愛をもって関係を続ける」などの意思決定を考える場合があるはずです。
再三ですが、相談者様の関係をカウンセラー自ら切る・切らないなどの意識も小手先の分類になります。
厳しくいう・優しくいう・関係を切る・切らないなどにカウンセラーは悩む必要はありません。(注意:もちろん身の危険を感じたときは法律を考慮して判断しなければなりません。カウンセラーはどうしても相談者様の心のそばまで接近するため、危険が伴うことがあります。)
カウンセラーが意識する点は自分自身の進化だけなのです。
カウンセリングのときだけ進化する意識ではいけません。
日常生活のなかで、どれだけ以前の自分よりも進化したのか?
相談者様が求めているのは表面的な幸せ・不幸の解放ではありません。
根源的な問題を解放して、自分自身を進化させたい想いが強いからカウンセリングを受けるはずなのです。
厳しくいわれたから、優しくいわれたから程度のお話では、なにも解決することはできないと相談者様はすでに熟知しています。
その相手にたいして「表面的な言動を意識する」は無意味であり、またカウンセラーの未熟さを痛感します。
相談者様の人生を変えるためには、カウンセラー自身が人生を変え続けなければならないのです。
人生を変える力=進化です。
お金を得る・名誉を得るなどは進化と100%無関係です。
進化は知識や知恵や資格ではありません。
本質を全否定して何度も何度も蘇るなかで進化は会得できます。
相談者様は「すべてを変えたがっている」点から、カウンセリングの是非を判断したとき、いかに「日常生活」のなかでカウンセラーが進化を求めるのか?
その点にすべてかかっていると断言できます。
進化しようとしない人は誰も進化を感化させられないから、根本的にはなにも変えられないのです。
言動はあくまでも表現にすぎず「愛をもって」以外、意識する必要はありません。
カウンセラー本橋良太
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