【No2 欲は感性を消してしまう。】
2019年9月1日(日)
カウンセリングは相手が今なにを感じているのか?感じようとする姿勢がなければできかせん。
相手が誰かを真剣に愛していると言葉にしていても、心の奥では殺意を抱いていることなどのケースは少なくないからです。
言葉と想いが一致している人生をおくっていれば、そもそもの話、カウンセリングなど受ける必要性はないはずです。
本当は心の底から憎んでいるのに、自身の力のなさや弱さから、愛していると表面意識で飾っていれば、いつか人は病気になってしまいます。
自分自身を完全に裏切っているからです。
ですので想いと言葉が完全に相違している相手を正しく判断・認識するために、カウンセラーは自分自身の「欲」を見つめる必要性がでてきます。
なぜなら「欲」に気づかないと相手の真実を自分でねじまげてしまう危険があるからです。
そもそものお話ですが、強い野心は感じるという能力を消してしまいます。
また常識から現れる欲(人を恨んではいけない・女は○○しなければならない・男は○○しなければならない・子どもが学校を行かなければならないなど)に気づかないと、相手が言葉で「殺したい」など言ったとき、自分の心が閉じてしまい感性が落ちます。
感性が消える・落ちると相手の真実が見えなくなり、自分が「そう思いたいように判断」をしてしまいます。
相手の真実は「殺したい」ではなく「大好き」と言いたかっただけなのに、「殺す」というキーワードにたいする常識で心が閉じてしまうケースがあるのです。
カウンセラーは正しい・誤りなどの表面の判断ではなく、常に自分自身がどのような欲をもっているのか?観念や価値観をもっているのか?を自問自答する姿勢がとても大事なのです。
色メガネで見てしまうと相手の真実から遠ざかり、正しいカウンセリングが困難になります。
カウンセラーは人間の常識さえカウンセリングのために、一度疑うことも必要になります。
カウンセラー本橋良太
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