人が「なにか」の依存症になるのは、「そのままの自分で生きてて良い」という心地よさをその「なにか」から感じるからです。
毒親に育てられた子どもは徹底的に【存在を否定】されます。
「私は私のままで良い」という自尊心を踏みにじられた子どもは、「誰かの役立つ自分にならなければいけない」強迫観念に縛られ、本当の自分を失っていきます。
しかし、どんなに毒親から後付けで徹底的に存在を否定され、自信のなさから外の世界を迎合しても、心の奥の奥には「そのままで偉大な価値が自分にある」という魂の輝きは消えることはないのです。
頭のなかは「こんな私ではダメだ、生きている意味なんてない」と毒親の呪いで縛られていても、心の奥からやってくるサインは「なにも変わる必要がない、そのままで素敵」というメッセージがくるため、人は困惑します。
毒親の洗脳と魂の声が矛盾しているのです。
「価値がない私」と「価値を感じたい私」のせめぎ合いの結果、毒親に劣等感(存在の否定)をあたえられた人は、「なにか」に依存するようになります。
通常、存在を否定している人が自分の価値を感じたいと思ったとき「安易」な「なにかしらのの行動」に誘われていきます。
本当は「安易」ではなく「誠実」な行動を選択すれば人生は前向きに進みますが、あまりにも毒親から否定された経験が多いため、エネルギーがなく、どうしても「安易」な方法になってしまうのです。
アルコール依存症は「価値がない自分」をお酒で麻痺させたいのかもしれません。
ゲームに夢中になり引きこもる人は、物語の主人公になることで自己価値を感じているのかもしれません。
ギャンブル依存症、買い物依存症、薬の依存症なども、すべてその「なにか」のなかに簡単にしかも強烈に自己価値を感じさせてくれる高揚感があるはずです。
依存症に陥った人にたいして、世間の風当たりは強いです。
しかし、本当にすべての責任が本人にあるのでしょうか?
答えは【NO】です。
毒親に徹底的に痛めつけられ存在を否定された人が依存症になってしまうのは、当たり前のお話なのです。
今も「なにか」の依存症で苦しんでいる子どもや、大人は後を絶ちません。
その厳しい感情におかれている人は「こんな状況で生きてきたのだから依存症になってもおかしくない。そして依存症であってもなんとか生きようとする自分は本当に尊い存在なんだ」という完全、完璧な自己肯定をする姿勢が重要です。
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