【No111 劣等感は心を見つめるチャンス。】
2018年10月29日(月)
劣等感とは他人に比べて自分の存在を常にマイナスに感じている意識です。
劣等感を感じる「きっかけ」は人によりさまざまですが(他人がもっている知識・美貌・お金・社会的地位・所有物など)自分の存在を否定している心理なので、それらを手に入れても決して満足できないという状況に陥ります。
「私」という存在をマイナスに感じている意識状態では、100億円あっても満足・納得できず200億円をもっている人に意識がいったり目指したり羨ましく思ったりします。
永遠に満足しない気持、果てしない欲求は幸せの心理と180度反対の意識です。
ですので、世間が価値あるものと判断する「なにかが」ない自分を感じて、心がチクっとしたら心の奥では自分を否定している意識があるとみて間違いありません。
ただ劣等感は苦しい意識ですが、チクっと刺さる否定感を看過せず、見つめると「本当の私」をあるがまま受けいれた行為になるのです。
たとえば自分よりも美しい人をみて心がチクっとしたら「なぜ、自分は今よりも美しい顔になりたいと思っているのか?」と自分自身に問うのです。
なにか理由がなければ、今よりも美しくなりたいと人は感じません、思いません。
お金持ちの人が身近にいて心がチクっと嫉妬を感じたら「なぜ、私はお金のことで嫉妬したのか?」と相手にたいする思いを自分自身に向けます。
劣等感の「チクっ」という痛みは、本質的な自分自身に気づいて欲しいひとつのサインなのです。
幼いころ自分の顔立ちの問題で誰かと比べられたり嫌なことをいわれたりすれば、どんな人でも美貌に憧れ、その美しさを手に入れれば他人から大切にされ尊重されるという想いを抱きます。
しかし答えはNOです。
劣等感は自分を否定している心理です。自己否定のうえに健全な変化は成立しません。
今の「私」が今までの「私」を受けいれて愛してあげて抱きしめてあげる姿勢があってはじめて、人は幸福な人生のスタートラインに立ちます。
劣等感はそのスタートラインに立つためのサインなのです。
そして劣等感は「そろそろ自分を愛しましょう」というメッセージでもあります。
point【劣等感を感じたら幸せサイン。】
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カウンセラー本橋良太
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