【No14 スマホ依存は関わり愛いを忘れていく。】
2018年7月22日(日)
スマホ依存症の一番の問題は、人とのコミュニケーションで起きる「面倒くさい感じ」の生々しさがないことです。
健全な人間関係を構築するためには、生々しさがとても大切です。相手を「知った気になっている」と「本当に知っている」は天と地ほど違いがあるのです。
スマホに表示される人間は確かに存在する人だけれど、ロボットの領域から出ていません。
「いる」けど「いない」のです。
今、目の前にいる人間よりもスマホに表示される人間に関心がいってしまったら、かなり人生は厳しい。バーチャル世界を現実の世界と勘違いしている自分に気がついていないからです。
この地球に関心されないで生きていける人は存在しません。
関心とは人間関係の面倒くささ、サッパリ区別できないモヤモヤ感、子どもの傷からでる血を親が口で吸うという生々しさを受けいれる姿勢から得られる心です。
もちろんスマホのコミュニケーションでも面倒くささはあります。しかしその面倒くささはリアルではありません。どうしても機械的です。
この機械的なコミュニケーションに依存すると内の世界(自己)・外の世界(自己以外)に関心することが不可能になるのです。
関心とは愛のことです。
無関心とは恐れ、もしくは虚無です。
スマホは道具です。道具にコミュニケーションを求めている自分に「違和感」を感じましょう。
本橋良太