【No12 「続」人間にたいする武器と盾】
2020年1月21日
ひきこもりの問題で苦しむ人はどんなことを意識すると良いのでしょうか?
それは以前も記事にさせて頂きましたが「人間にたいする武器と盾」です。
ひきこもりの状態に困っている人の多くは「人間にたいする武器と盾」をもっていない人がほとんどです。
精神の意味で「武器と盾」をもっていると人間関係はとても楽に楽しくなります。
盾の根本は自分を大事にし切る、愛し切る覚悟をもつことです。
その上で自分の心との交流、コミュニケーションです。
自分自身との慈悲ある、厳しさもある対話ができる人は、たとえ不誠実な人間の邪な言動や行動の被害に見舞われても精神の回復能力が異常に高い特徴があります。
精神の回復能力が高い=日常の体・心のバランスが高次元に高くなり、幸福度も通常の人に比べて段違いになります。
バランスがいつも高いまま維持されていると、心に余裕が生まれてきます。
この心の余裕は器をひろげてくれるので、他人の個性にたいして寛容になってきます。
良い人であればさらに良い部分を見つけることができ、嫌な人であっても意外な良い面を見つけらることもあります。
すべては人間に対する盾。つまり自己愛の根底にした自分自身とのコミュニケーションがあってこそです。
そして武器。
武器は当たり前ですが他人を傷つけるためのものではありません。
人間にたいする武器とはポジティブな意味での「人との違い」になります。
とても簡単な話で「人にはない魅力を発揮」です。
ただどんなに魅力がある人でも自分を守る盾がないと、自分が壊れてしまうので、武器と盾は両方あって意味を成す意識が重要です。
人間を見てください。
愛ある人間もいれば、愚かな人間もいます。
きちんと働く人もいれば、まったく働かない人もいます。
多くの人が求めているのは、きちんと愛があり、その人しかだせない魅力です。
その魅力を徹底的に磨いてください。
自分には魅力がないと考えてはいけません。そんな人は存在しません。どうしても本当にないと感じるのであれば「人との違い」を意識すれば魅力はつけることができます。
例えば、仕事を依頼されて「了解しました」では普通の人です。上司に命令されれば、部下はこう答えるのが普通です。
そのときにもう一言。
「了解しました。他になにかお手伝いできることはありますか?」
この一言が人との違いになります。
世の中が求めているのは人間にたいする前向きな一歩です。
受けいれるだけではなく、相手にたいして一歩前にでると自分の個性(魅力)が一瞬で相手に伝わります。
そのとき相手にとっては「普通の人」から「特別な人」に変わるのです。このつみ重ねがいつしか偉大な評価につながっていくのです。
盾は自分の守り方。武器は相手からの評価。なのです。
ひきこもり問題はとても苦しいです。
しかし人間の武器と盾が会得できた人はこの社会を楽しく歩むことができます。
自分の心を見つめ、そのときまで、癒しの時間・準備期間としてとらえて頂きたいと思います。
カウンセラー本橋良太
☆お読み頂き誠にありがとうございます☆