【No36 どうすれば子どもは毒親への依存を断ち切れるのか?】
2019年10月11日(金)
人間関係の幸せは自己の信念をもち、対等に交際する姿勢が必要です。
しかし依存関係は無責任な甘えで交際する心理のため、信念が欠如しています。
自己を喪失した形で人と交際すると、どんどん依存していきます。つまり対人関係において幸せになれないということです。
依存は「自分は頼りにならない」という観念を強固にするので、どうしても精神的に弱くなります。
毒親に接してきた子どもは「存在を否定」された経験が普通の子どもよりも圧倒的に多いため、そもそも自信がありません。存在を否定されて自己肯定感が育つはずもなく、信念をもつなど不可能にちかいのです。そのような人は毒親との関係にかぎらず、人との依存関係を断ち切ることは、死に近い強烈なストレスを感じることが普通です。
そして「依存を終わらせなければ幸福な人生はやってこれない」という厳しい課題からも逃れられません。
毒親に自己無価値観を植えつけられた子どもは「圧倒的に幸せになれない環境」で生きているのです。
まずはそのことを自分にわかってもらう必要があるのです。
「皆は普通にできているのに、自分は」と責める必要はありません。
さんざん否定されて生きた経験があれば「皆と同じようにできない」ことが普通と自己を許す姿勢が重要なのです。
どの世界にいっても他人は好きなことをいっています。そんな世界で幸せに生きるためには、自己愛を蓄え劣等感を克服し、なんとか残ったエネルギーで一歩ずつ進む。それしかないのです。
カウンセラー本橋良太
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