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自分らしく生きるためのエッセンス 9 【気づきにくい心理を解放し、一歩上の幸福を手にするために】

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なぜ過去の恨みをあなたは手放さないのか? 

幼少期のときに体験した悲しいできごとを100歳になっても恨んでいる人が、世の中には存在しています。

恨みとは、決して裏切られてはならないと『自分』が認識している関係において、最悪な形で終焉をむかえたために生じた心理がほとんどです。

 

しかし人間は、本来、過去の出来事の恨みを抱いている限り幸福になれないことを、気づいているのかいないのかは別として、潜在意識のなかでは100%理解しているのです。この真実から特別に逃げられる人は存在しません。

 

「私だけは特別に恨みをもっていても大丈夫」という理屈は通らないのです。

 

では、なぜ過ぎ去った出来事をいつまでも恨み、わざわざ幸福を捨てるような人がいるのでしょう?

それは、誠実に生きるための努力をしたり、自分よりも不幸な人に施しをしたり、生活上の未熟な点を改善したりするなどの、人として快活で生きるために生じる、さけられない努力や犠牲を払いたくないために、恨みを手放せないのです。

 

恨みをもっている自分は『悲劇の自分』です。悲劇の所有権をにぎっている限り、自分にとって一歩上の努力や犠牲は払わなくていいという免罪符になると知っているのです。そのため、恨みをもったいなくて捨てられません。

 

もちろんこの問題は、周囲の人間に恨みの出来事を認めて欲しかったり、受け入れてもらいたいわけではなく、本人だけが最終的に「私は恨むべきことがあるから」という現実逃避を自己肯定し、精神が落ち着ける不時着地点をつくっているだけです。

 

つまり、度をこすような恨みの感情は、一人よがりになってしまい客観性を失ってしまっているのです。

客観性を失い、主観的な恨み『あんなことがあって、自分はかわいそうな人間なんだ』という感情を心のなかに常に持っておき、努力や犠牲をはらわないで被害を与えた人や出来事のせいにしている人が幸福になれるわけがないのです。

 

幸福は、自分自身で感じ取ることしか得られる手段はありません。

他者から幸福にしてもらうことも、環境の変化で幸福になることも無理です。

すべては自分自身が「しあわせ~」と感じられれば、人や環境は関係ないのです。

 

恨み妬みは持ち合わせていても幸福にはなれないので、とっとと捨てちゃいましょう。

 

 

ご覧頂きありがとうございます

本橋良太