本橋良太です
哲学シリーズ 家庭問題 主に親子や夫婦の関係について、簡潔にまとめました
~家庭に忍びよる不幸に気づく親・気づけない親~
家庭を安らぎの場所として成長・成熟させる親は、潜在的な問題に気づく能力があります。家族の表面には現れていない、微細な感情の揺れ・変化などを敏感に感じとるため、大きな問題に発展する前に対処することができるのです。
一方、家庭に問題が起きてから対処する親も存在しています。
両者の違いは才能なのでしょうか? もちろん才能ではありません。
潜在的な問題に気づく親は責任感が強く、「自分の力で家族を幸せにする」という強い決意を心のなかでしています。その決意からもたらされる「家庭を十分に関心する力」で、家庭・家族の微細な変化・感情の揺れなどのサインに気づけているのです。
家庭における問題・不幸の兆候に気づけない親は、家庭にたいして無関心になっている可能性があるのです。
場合によっては、親が家庭に無関心でいた方が、一時的に問題は収束しているかのように見えることもあります。
しかし、それは表面上だけそう見えるだけであって、潜在的な問題は大きく膨れ上がっていき、いつか必ず大爆発が起きます。
家族のちょっとした一言・表情のなかに、悲しみや苦しみを感じようとする姿勢は、潜在的な問題を喚起させます。ただ、いつも周りを気にしていると疲れてしまうので、自分への心の栄養を忘れず、誠実な心をもって家族に関心的であれば、家庭は必ず調和します。